Hans de Mos
オランダ語教師・翻訳者
カナダ生まれ。四肢まひ性・脳性小児まひにより、車いす生活。2007年に来日し、16年に日本国籍を取得。 高齢者施設で勤務しアゼリーグループのホームページのWebマスターとして活躍しつつ、海外の障害者に向けた日本観光の英語情報サイト「 ACCESSIBLE JAPAN」を運営するほか、これまでの知識・経験を生かし、国や自治体、企業が行うシンポジウムや講演会に参加する等、活躍中である。
ハンス・デ・モスと申します。ライデン大学東京オフィスでオランダ語を教え、主に日本の大手電子機器メーカー向けに翻訳を行っています。1991年に来日し、3年間日本に住む予定だったけど…来年30年間になります。
当時、小さな駅には障害者用の設備がほとんどありませんでした。外へ行くと車いすや目の不自由な方はめったに見られませんでした。
過去30年間で、日本では多くのことが改善されました。現在、小さな駅でもエレベーターやエスカレーターがあり、すべての信号機にチャイムがあり、色んなことがよくなりました。
しかし、共生社会は、問題のある人々が生活に対処するのを助けるだけではありません。また、これらの人々が私たちのコミュニティ、企業、私たちの生活にもたらす貴重な貢献を認識することも意味します。それは、彼らが私たちとは別のグループではなく、彼らが私たち、我々が彼らであることを認識することを意味します。
私は外国人として日本の選挙に参加することはできませんが、30年近くここに住んでいて、私は日本社会の一員だと感じています。ですから、少しでも日本社会に貢献できる機会を与えられたことを大変嬉しく思います。この機会を江戸川区に感謝しています。
1990年エラスムス大学ロッテルダム法学部卒業。1991年来日。オランダ大使館にて勤務した後、オランダ語教師と翻訳者を約30年間務める。オランダ語教師は現在、ライデン大学東京事務所や外務省などで勤務。翻訳業は日本の大手メーカーが主な取引先。