ABOUT SDGs
日本の古きよき風習として根づいていた「ご近所づきあい」など、住民同士がつながっていた地域コミュニティのかたちが、最近では少子高齢化や人口減少の影響により変化しています。人々のかかわり合いが少なくなることは、地域としてさまざまな問題を抱えることになるため、解決策を考える必要があります。
日本では、日常的に地域住民同士が話をしたり、お互いの暮らしにかかわり合うことで、自然に地域の団結心が生まれていました。しかし、近年は近所づきあいが少なくなり、隣の家の住人を知らないという人や、自治会や地域のイベントに参加しない人も増えています。住民同士のつながりが弱いと、地域にとってさまざまな不安が出てきます。たとえば、地震や大雨による災害時の対応が遅れたり、ひとり暮らしの高齢者の状況がわからず孤独死が増えたり、地域内での犯罪や詐欺の被害が増える可能性も。このような状況を打ち破るために、地域を超えて、興味や関心、仕事でのつながりを生かした“テーマ型”の新しいコミュニティが徐々に生まれています。
貧困には社会との関係性が弱いことで起こる「社会的貧困」もあります。希薄化・孤独化するコミュニティは、社会的な貧困状態であるとも言えます。
都市部はほかの地域から移り住んでくる人が多く、ライフスタイルも多様化しているため、現代的なコミュニティについて考える必要があります。
パートナーシップは、コミュニティの構築に不可欠です。日々のコミュニケーションが、自然災害などの有事においても有効なのです。
首都圏に住む大人の25パーセントが、隣に住む人の顔を知らないというデータがあります。ライフスタイルの違いなどにより顔を合わせる機会がない場合には、地域のイベントなどに参加し交流することが大事です。