MESSAGE
「誰もが安心して自分らしく暮らせるまち」を目指して
江戸川区長の斉藤猛です。
私が区政運営を行っていく上での信念が、「共生社会」の実現です。
広く国内に目を向けると、地方には高齢者が多いまちがある一方、都会では若者が多く歩くまちもあります。多くの若者が集うまちには活気があるかもしれませんが、私は子どもがいて、若者がいて、熟年者がいて、その中には障害のある方、外国人もいる。生きづらさを抱えている人がいても、みんなで支え合える。いろいろな人がいて、ともに生きるまちが理想だと考えています。70万人、一人ひとりがいてまちができている。その一人ひとりが江戸川区を支えてくださる大切な存在だと思うからです。
私の好きな言葉に、“I have a Dream”があります。そう、1963年のアメリカ、キング牧師が行った有名な演説です。「いつの日か黒人と白人の少年少女が手を繋げるようになる」「肌の色ではなく人格によって評価される」ことなどを“I have a Dream”(私には夢がある)として訴えました。その礎にあるのは、独立宣言にも明記されている「すべての人間は生まれながらにして平等である」ということなのです。これは、私たち人類にとって普遍の理です。10年後も、100年後も決して変わることはありません。
江戸川区の人口推計によると、今後、高齢化は進み、外国人が大幅に増えていきます。また、様々な社会要因から生きづらさを感じる人も増えることでしょう。人口構成などは大きく変わりますが、普遍の理である平等の下、「誰一人取り残さない」ことが明るい未来に繋がると、私は信じています。
例えば、私が区役所に入った昭和50年代、車いすの方がバスや電車に乗るのは大変でした。しかし、多くの方々の努力の結果、今では当然に乗ることができ、多くの車いす利用者の社会参加に寄与しています。このように社会は変えることができるのです。
多くの皆様の叡智を結集して、「誰もが安心して自分らしく暮らせるまち」の実現を目指し、全力を尽くしてまいります。皆様のご協力のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
江戸川区長 斉藤 猛