未来とともに生きる
全世界で取り組まれているSDGs。ぼくは、中学校の授業で知り、2019年に行われたSDGs未来会議ではスペシャルサポーターになり、より深く知った。
同世代が意識を高く持ってイベントに参加する姿をみて、驚いた。それから何度かSDGsに関係する仕事に携わり、様々なことを学び、もっと知りたいと思うようになった。
それ以来、自分の身近な話題として、関心を持ってニュース記事や番組、学校や授業外での活動を通じて勉強している。
僕らは、Z世代と呼ばれている世代。
生まれた時点でインターネットが利用可能であった、デジタルネイティブの始まりの世代。
Z世代は、これからの社会で中心となっていく世代。
2030年のSDGs達成だけでなく、その先の未来を造っていく中心でもあると言える。そんな僕たちだからこそ、いまから環境問題、難民問題、世界情勢、経済を学ぶこと、知ることで、よりよい未来を創って行けるのではないかと思う。
特に僕が興味を持っているのは、SDGsと企業の関係だ。今、生活をしている中でSDGsという言葉を聞いたり、見るようになったということは、2030年に向けてさまざまな企業がSDGsに向かって取り組んでいるという証拠だと思う。
レジ袋の有料化、コンビニエンスストアのフードロス削減表示、テレビやラジオ放送で取り上げられ、サスティナブルな製品が店に並んでいること。身の回りには溢れるほどに、触れる機会がある。持続可能性を考えられたSDGsを意識した製品がたくさん開発され、生み出されている。でも、製品を作る企業だけでなく、どんな企業も、SDGsに関われる。
僕自身が普段履いているスニーカーも、リサイクルされた再生素材が85%以上使用されている。生活ゴミや、海に捨てられたゴミを拾い分別し、リサイクルされたものを使って服や靴、バックなど、SDGsを意識した製品を作るサスティナブルブランドや、何度も使えるラップ、植物由来の製品、土に還る生分解性プラスチックを使った製品などそもそもゴミにならない製品も既に販売されている。ぼくも、無意識にそういった商品を選ぶようになった。
SDGsな製品を選ぶことが当たり前になれば、持続可能な社会ができるのではないだろうか。しかし、SDGsという言葉が身近になるにつれて、17の目標それぞれを見ていくと、実感がわかないものもあることに気づいた。SDGsが注目され、流行りになっているのではないかとぼくは心配にもなる。
もちろん流行りに終わりがあるように、SDGsも目標達成し、終わりがくることがベストだろう。だが、「環境のために」、「人種差別が」、「ジェンダーレスが」、とニュースで観る度に、わざわざ言わなくて良い時代が来れば良いのにと思ってしまう。
SDGsの流行りに乗るのではなく、「当たり前」の行動が持続可能性をもった未来を、僕らの世代が創らなければならない。僕が世代を代表したようなことを発言するのは烏滸がましいかもしれない。でも、胸を張って発言することで、一緒に未来を創る仲間たちとのパートナーシップを築くことができる。これからの未来を創り、共に生きる、先輩方や僕たちが、素晴らしい当たり前を創れるよう、僕自身も「当たり前」に行動していきたい。