ABOUT SDGs
ニュースや新聞で目にすることが多い「超高齢社会」。日本では65歳以上のおじいちゃん、おばあちゃんがたくさん暮らしていますが、お年寄りが増え続けることにより年金や医療費など解決しなければいけない課題がたくさん生まれています。お年寄りだけではなくすべての人々が幸せな生活をおくる社会をつくるために、みんなにできることはなんでしょうか?
超高齢社会とは、65歳以上の人が全人口の21%以上を占めている社会のことを指します。日本は、2017年に27.7%と過去最高を更新し、2025年には30%を超えると言われています。お年寄りが増えると、お年寄りが安心して生活するための年金や医療費などの社会保障費が増加。社会で働く人口も減るため、1960年には1人の高齢者の生活を約11人の現役世代(20歳から64歳の人々)で支えていましたが、2025年では1.8人の現役世代で支えていくことになります。つまり、高齢者の暮らしにかかわる年金や医療費などを、少数の若い世代で支えていかなければならないのです。世界各地で高齢化の問題はありますが、それに先駆けて「超」高齢社会に突入した日本。継続的に経済を成長させるためにも、新しい社会のモデルをつくり出していく必要があるのです。
お年寄りが増える社会であっても、子どもや現役世代などのすべての人が健康的な生活をおくることができる福祉環境を整えることは必要です。
情報のアクセス、生活の質(QOL)などで、世代内や世代間の格差が生まれています。すべての地域住民の格差をなくすためにも社会全体でのケアシステムが不可欠です。
高齢者は1人では住み続けられないため、地域内でのコミュニケ―ションを増やし、子どもと高齢者が一緒に生活し続けられる環境づくりも、まちづくりに必要だと言われています。
世界で最も高齢化が進んでいるのは日本です。次いで、イタリアやポルトガル、ドイツなどヨーロッパの国々も高い高齢化率を記録しています。ただ、年金や医療費などの社会保障制度は国によって異なるため、日本ならではの仕組みを考える必要があります。