TOMONI
GO TO 2100 ともに生きる江戸川区

VOL.4

大人になって自分の未来を考えられるようになり、同時に地球の未来を考えるようになった。

山之内すず

山之内すず

5年後には結婚をしていたいな、7年後には子どもを産みたいな、緑がたくさんある穏やかな町でたくさん土に触れて草に触れて生き物に触れて、そんな生活が何年も先にあれば幸せだな。とふわっと考えていたけれど、そんな何気ない幸せも今のままではかなわないかもしれない。
そう気づいた時に自分の幸せを守るためにも気候変動にもっと関心を持たなきゃいけないしもっと真剣に向き合わなければいけないと強く思いました。

物心がついた時から言われ続けている地球温暖化。
慣れてしまった異常気象。
正直、仕事を通してSDGsや気候危機について学ぶまで数十年後の地球のことなんて深く考えたこともありませんでした。
というより、目の前のことでいっぱいいっぱいでした。
色々なことを学んでいくうちに、ずっと先にしか来ないと思っていたことが想像以上に身近な未来だと知りました。

ここ2~3年でSDGsという言葉が生活になじんだように思います。
私自身もTVや新聞等さまざまなメディアで学びながら発信させていただいていますが、その度に聞かれるのは「Z世代にSDGsの関心を持ってもらうにはどのようにアプローチすれば良いか」ということです。
しかし、さまざまな分野の方と話していると若者のほうが関心を持っているように感じます。
学校教育にも組み込まれていて、これからの世界を生きていく当事者だからこそ、熱量を持って取り組んでいる若者が多いのだと思います。
学生が先陣を切って署名活動をしていたり、政府に訴えかけていたりするのを最近よく目にします。
私もそういう記事や話を見るたびに感化されるし10代の意識の高さに驚かされます。

半年ほど前に地元へ帰った時、なんとなく中学の同級生5人で通学路のごみ拾いをしてみました。
良いことをしよう!という意識ではなく大好きな地元にこんなにごみが落ちてるってなんか嫌だよね、拾ってみるかーという緩い流れではじまりましたが、2時間弱でゴミ袋5袋分になり衝撃を受けました。
海に近い場所ということもあり、こういうところから海に流れて行くのかとすごく身近に感じました。
パッと見、きれいに見えるたった1キロ圏内でこれだけのゴミが落ちているのならこれが日本規模、地球規模になるとどうなってしまうんだろう。
それが風に吹かれ海に流れるとどうなってしまうんだろう。
テレビの映像を見るより人から話を聞くより何より、身近に感じたし、危機感を覚えました。
大好きな町を守るため自分の幸せのため明るい未来のため、今が変わる最後のチャンス。
変わらないために変わり続けなければならない。
これからの日本を、世界を背負う私たちの世代が大人を引っ張っていくくらいの気持ちで発信し続けていきたい。

PROFILE

山之内 すず

山之内 すず

プロフィール:
2019年AbemaTVの恋愛リアリティーショー「白雪とオオカミくんには騙されない♡」の出演をきっかけに芸能界デビュー。
同世代から絶大なる支持を集め、SNS総フォロワー数は100万人を超える。
現在ではTVCM、地上波テレビ番組、更に女優として映像作品にも活動の幅を広げている。